生産管理システムには大きく分けて3つの導入形態があります。企業の規模や、何を重視するかでおすすめの導入形態も変わってきますので、まずはそれぞれの特徴を理解しておきましょう。ここではクラウド、パッケージ、オンプレミスの大まかな特徴について解説します。
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クラウドは初期費用がかからないため、オンプレミスと比較すると費用面で数十万〜数百万円の削減が期待できます。またAmazonやGoogleなどが提供するクラウドベンダーが運用管理業務を行ってくれるため、自社で運用管理の手間がかからないことも大きなメリット。クラウドというとセキュリティ面で心配という声も多いですが、セキュリティを重視しているクラウドベンダーであれば自社で管理するよりむしろリスクが少ないという一面も。
一方、クラウドはカスタマイズ性に乏しいことが難点といえます。シンプルな機能をサクッと使いたい企業にはおすすめですが、規模の大きい会社では機能不足ということもあるので注意しましょう。またオンライン上で利用するため、インターネット環境の条件が悪化すると業務自体がストップしてしまうリスクも考えられます。
パッケージはExcelやWordのように、はじめにインストールするだけで面倒な設定なしに始められるタイプです。初期費用も数万円とオンプレミスに比べて負担が少ないので、手軽に導入したい小規模企業におすすめ。必要な機能がすでにパッケージされた状態で提供されているため、カスタマイズを念頭に入れるよりも、自社に合ったパッケージを購入することが成功の秘訣です。生産管理システムの導入で、やりたいことがはっきりしている企業ほどおすすめといえるでしょう。
パッケージタイプはインストールしたパソコンでしか利用できないため、社内で情報を共有することには不向き。クラウドやオンプレミスと比較すると、活用シーンが限定されてしまうことに注意が必要です。また頻繁にバージョンアップが必要なので、業務に負担がかかったり、更新するたびにコストがかかったりする一面もあります。
外部サーバーを利用するクラウドに対し、自社で情報システムを保有し、自社設備によって運用するものをオンプレミスといいます。カスタマイズ性に優れるため、特殊な業務を含む場合などには特に有効です。月額が固定のため、予算化しやすいこともポイント。
一方で、導入費用が高額なうえ導入までに時間がかかる(1年半〜2年ほど)ことはデメリットといえるでしょう。自社で運営するため運営管理業務が必須で、これにかかるコストや手間が負担になる場合もしばしば。システム管理担当者を設けるなど、人材に余裕がある企業でないと難しいかもしれません。多くの機能を必要とし、カスタマイズ性や拡張性の高さを求める大企業向けといえます。
ここまで生産管理システムの種類について解説しましたが、いざ導入しようと決めても「結局、どの種類がいいだろうか」と迷ってしまうこともありえます。もし迷ってしまったら、「解決したいことは何か」「導入する目的は何か」を考えてみることをおすすめします。
当メディアでは、目的に合わせた生産管理システムを紹介しています。導入する目的や解決したい課題を見つけたら、是非チェックしてみてください。
生産管理システムと一口にいっても、導入形態によってできることや特徴が大きく異なります。自社の予算や運営管理業務の可否などを加味した上で、最適なシステムを選ぶようにしましょう。
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