生産管理システム（基幹システム）はAPI連携できる？

ここでは、API連携の基礎知識から生産管理システム（基幹システム）との連携可否、採用時の注意点などをまとめています。

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API連携とは

APIとは、ソフトウェア同士をつなぐインターフェースや手段そのものを指します。WEBサービスやアプリケーションにAPIを仕込むことで外部のシステムを利用できるようになるなど、データ連携には欠かせないものです。

APIの中には、Webを介さず利用できるタイプも存在します。そのうちの1つが、Web上で利用できる「WebAPI」です。誰もが使用できるため利便性が高く、近年ではAPIと言うとWebAPIを指すケースが多いでしょう。

API連携とは、APIによってアプリケーションやシステム同士でデータを連携し、利用可能な機能を拡張することを指します。CRMやERP、会計ソフトなど身近なシステムにも採用されています。

API連携の目的は、システム間の連携と既存機能の拡張です。社内で導入しているシステムがそれぞれ独立している場合、システム同士が連携していないとスムーズに動作しない状況が発生するケースがあります。

具体的に、自社で2つのチャットツールを使用している場合、それぞれのツールを都度切り替えて使用しなければなりません。しかし、API連携を行えば、1つのチャットツールでもう一方のメッセージも確認できるようになります。これにより、業務効率の大幅な向上やヒューマンエラーの防止が期待できるでしょう。

API連携を活用すれば、パッケージソフトでは対応できなかった業務ニーズに対応できるようになります。これまで生産管理はA社、会計ソフトはB社、営業サポートはC社のシステムを使用していた場合、すべてのメリットを得られるオリジナルのシステムを開発可能です。

そのため、これまで機能範囲や機能そのものにおいて業務ニーズを満たさないシステムを使用していた場合でも、APIを駆使すればそれぞれのメリットを包含した1つのシステムを構築できます。

生産管理システム（基幹システム）は、すべてがAPI連携できるというわけではありません。とはいえ、近年では連携可能なものが多いです。

生産管理システムを他のシステムと連携すれば、1つのシステムでデータの入力・共有ができます。例えば、受発注情報や在庫状況などを入力すれば、他のシステムにも自動的に反映されるため、わざわざすべてのシステムへデータを手入力する手間が省くことが可能です。

また、支店や店舗での情報共有も可能なため、報告の手間がかからないのも良いところでしょう。業務効率が向上すればそのぶん重要な業務へリソースを集中させられるうえ、職場環境が良好になるなどのメリットも存在します。

データの入力は、回数が多いほど打ち間違いや計算間違いなどを起こしやすいです。その点、生産管理システムをAPI連携すれば、入力回数が減るため、整合性を維持したまま正しく情報を管理できるようになります。

データの取り扱いは商品の品質維持にも影響を与えるため、生産管理システムと他のシステムを連携してヒューマンエラーの可能性を低くするのが重要です。

生産管理システムとAPI連携すると、複数のシステムをリアルタイムで管理できます。情報の一括管理も可能なので、業務における課題の洗い出しやマーケティング戦略に一役買ってくれるでしょう。

具体的に、店舗ごとの商品の販売実績を把握できれば、商品をスムーズかつ無駄なく補充できます。また、売れ行きの良い商品が分かれば、今後のマーケティング戦略を立てやすくなるでしょう。

生産管理システム内には、顧客情報をはじめとした漏えいしてはいけない機密情報が保存されています。万が一社内に情報が漏れてしまった場合、企業の信頼がなくなるだけでなく多大な損失を招くことになるでしょう。そのため、ウイルス対策などのセキュリティ対策が万全かをチェックしなければなりません。

情報の連携は事業の内容やデータ容量などによってさまざまなため、頃合いを見計らって実行しなければなりません。中にはすぐに情報を連携したいと考えているケースもあるかもしれませんが、リアルタイムな連携はシステムの負担が非常に大きいため、無理なく対応できるよう考慮する必要があります。

実際に連携を行う前に、連携したいデータを検討しておきましょう。連携が不要なデータも対象にしてしまうと、かえって業務効率が下がってしまう可能性があります。

APIにはさまざまな連携方法あるため、自社の業務内容に合ったものを選択するのが大切です。連携方法によって必要となるコストも異なるため、予算と照らし合わせるのも忘れてはいけません。

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