生産管理システムを導入する際、価格相場について知りたい方は多いかと思います。ここでは生産管理システムの相場について紹介します。
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生産管理システムは、100万円未満のものから1,000万円以上のものまでさまざまです。一般的に価格は、システムを利用する人数や管理する製品数や売上高、使う現場の数に比例して高くなる傾向にあります。
従業員数が100名以上で複数部署で使用する場合と、現場で少人数で使用する場合とでは全く価格帯が異なります。
生産管理システムの導入にあたり、気になるのは価格の相場です。ここでは、当サイトで紹介している76製品から、生産管理システムの相場を算出しました。
オンプレミス型の生産管理システムの相場は、15,000,000円です。76製品の中でも750,000円から50,000,000と金額の幅が広く、装備する機能やカスタマイズの有無などによっても料金が異なることが分かります。
パッケージ型の相場は、5,000,000円です。当サイトで紹介しているパッケージ型のソフトは公式サイトに金額の記載がないものが多かったのですが、平均すると5,000,000円程であることが分かりました。
クラウド型の生産管理システムの相場は、年間使用料が550,000円程度です。使用料は、年間料金と月額料金で選べるシステムもあります。そのほか、ユーザー追加時に発生する料金や、初期費用などが発生するケースもあります。
オンプレミス型の相場は、2,000,000円、クラウド型の相場は、年間料金600,000円、パッケージ型の料金については公式サイト記載がなく見つかりませんでした。クラウド型の場合は、年間または月額料金の他、初期費用が発生するケースがほとんどです。
オンプレミス型の相場は18,650,000円、クラウド型は650,000円、パッケージ型は3,520,000円が相場です。オンプレミス型やクラウド型は価格の幅が大きく、導入するシステムの機能やカスタマイズ内容などによっても大きく異なるようです。
オンプレミス型の相場は960,000円、クラウド型は4,600,000円、パッケージ型は880,000円~が相場となっています。ただし、クラウド型では26万円台~5千万円までと金額の幅が広かったため、予算や用途に合わせてシステムを選ぶ必要があります。
パッケージは、その名の通りすでにできあがっているパッケージを導入することで、導入コストを抑えることはできますが追加コストがかかることが多いというデメリットがあります。オンプレミスは「自社運用」とも表現され、システムを自社で構築・運用することです。クラウドは、インターネット経由で利用できるシステムを指します。
オンプレミスは、ハードウェアやソフトウェアを自社で用意する必要があるため、パッケージ・クラウドより初期費用が高いという特徴があります。ただし、長期間利用した場合や利用規模が大きい場合は結果的に安く済む場合も。
クラウドは導入コストが低く、サーバーの管理にかかる光熱費や人件費も不要なため大幅に運用コストを下げることができます。ただし、使用している間はずっと使用コストを支払い続けなければいけません。そのため長期的に使い続けた場合、オンプレミスやパッケージよりトータルコストが高くなるケースも多いです。
生産管理システムの導入費は大きな負担となるため、なるべく抑えたいと思っている企業も多いのではないでしょうか。まず、生産管理システムの導入費の内訳は、基本的に現状分析費用・コンサルティング費用・生産管理システム費用・カスタマイズ費用・教育費用・サーバーなどのハードウェア費用・環境構築費用となります。
導入コストを安くするためには、現状分析費用やコンサルティング費用、カスタマイズ費用、環境構築費用などのサービスをなるべく受けない方針がよいです。導入前に生産管理システムを貸出してもらい、発注や仕入、作業指示など日常の動作を試してみて自社に適合するかを確認しましょう。教育費用も最低限にすれば、全体価格を大幅に減らすことができます。
生産管理システムの導入費用について、見積もりの流れを解説します。
実装する機能を選定し、費用を算出します。パッケージに搭載されている機能と、カスタマイズが必要な機能があり、内容によって費用が決定します。
実装する機能が決まったら、開発工程を選定していきます。開発工程はシステムの開発会社によって決められていることが多いですが、開発の規模に応じて工程を選定することもあります。
システムの開発は、要件定義・設定・プログラミング・テスト・運用保守の流れで行われます。
機能と開発工程をもとに、見積もりを算出します。オンプレミス型の場合は、ハードウェア費用が発生します。システム設計などにかかる作業料を算出し、開発者の単価をかけて費用を決定。費用にはパッケージそのものの費用と、カスタマイズ費用などが含まれます。
生産管理システムを選ぶときは、費用を基準にして選ぶと良いでしょう。生産管理システムを大きく分けると「クラウド型」「オンプレミス型」「システム開発」があります。
初期費用を抑えるのであれば、クラウド型のパッケージソフトがおすすめです。自社に合わせて機能を自由にカスタマイズしたい企業には、オンプレミス型のパッケージソフトが適しているでしょう。オンプレミス型はクラウド型よりも初期費用は高くなりますが、オーソドックスな機能は備わっています。
自社の業務に合わせてオリジナルのシステムが欲しい企業に適しているのは、システム開発によるシステムの導入です。初期費用はかかりますが、業務に合う独自のシステムを導入できます。
コスト以外にも、システム選びで押さえておきたいポイントがあります。
まず確認しておきたいのが、基本機能です。生産計画登録機能や原価計算機能、資材調達機能といった、基本的な機能が備わっていることを確認しておきましょう。日報や作業指示といった、工程管理に使用する機能も必要です。機能を確認する際は、システム化したい範囲を明確にしたうえで選ぶとよいでしょう。
また、生産方式に対応していることも大切です。システムごとに対応している生産方式が異なるため、自社の生産方式に適したシステムを選んでください。
業界や業種によっては、特化した生産管理システムもあります。特化したシステムを導入すれば、一般的なシステムにはない機能も備わっています。より効率的にシステム化するためにも、自社の業界・業種に特化したシステムがないか探してみるのも良いでしょう。
生産管理システムの導入で、失敗するリスクを避ける方法を紹介します。
価格だけを重視してシステムを選ぶと、システムの導入で失敗するリスクがあります。価格を重視しながらも、ほしい機能があることや使いやすさも考慮してシステムを選びましょう。
価格で失敗しないためにも、まずは自社に必要な機能を明確にしましょう。機能が明確になったら、必要な機能が備わっているシステムを探してください。安さには理由があるかもしれないので、よく考えてからツールを選びましょう。
オリジナルでシステムを開発したりカスタマイズをするときは、熟考してから発注しましょう。疑問や不明点が残ったまま発注すると、「思っていた機能と違った…」ということにもなりかねません。
生産管理システムには、聞きなれない専門的な用語も多く使われます。分からないことがあれば必ず担当者に確認し、認識のずれを解消しておきましょう。
また、実際に使う人の意見を反映させることも大切です。現場での意見も取り入れて、本当に使い勝手の良いシステムの導入を目指しましょう。
IT導入補助金を利用すれば、コストを抑えた生産管理システムの導入が可能です。気になる内容について見ていきましょう。
IT導入補助金とは、中小企業・小規模事業者の生産性向上を目的とした補助金です。労働生産性の向上や働き方改革、賃上げ、インボイス制度対応など国の方針に積極的に取り組む企業に対し、課題やニーズに合ったITツールを導入するための経費の半分~2/3を国が補助します。
対象となるITツールは、業務効率化のために新たに導入するソフトウェア製品やクラウドサービスなどを指します。また、導入にあたってのサポート費用や設定費用も含みます。
IT導入補助金には、通常枠(A・B類型)・セキュリティ対策推進枠・デジタル化基盤導入枠・デジタル化基盤導入枠の4種類があります。
生産管理システムは、基本的に「通常枠(A・B類型)」に該当。補助額は導入費用ごとに異なり、A類に該当すれば5万円以上150万未満、B類なら150万以上450万以下の補助金を受けることができます。補助率はどちらも最大1/2です。
A類型とB類型は要件を満たしている数で決まります。A類型では1つ以上、B類型では4つ以上のソフトウェアを導入したときに申請することができるようになっています。
IT導入補助金の交付申請期間は2023年8月1日(火)受付開始で、終了時期は後日案内予定となっています。
※7次締切日は2023年10月30日、17:00までです。
補助金は国や自治体の政策目標に合わせて募集されるもので、事業者の取り組みをサポートするために給付されます。補助金の目的や趣旨をよく理解してから申し込むようにしましょう。
また、補助金は事業の全額が補助されるわけではありません。事前に補助対象や補助の割合、上限額などについて確認しておきましょう。さらに補助金は審査があり、申請したら必ずもらえるわけではありません。補助の有無や金額は、事前の審査と事後の検査によって決まります。
補助金は原則後払いである点についても注意が必要です。事業の実施後に必要書類を提出し、検査を経てから受け取ることができます。
IT導入補助金を申請するためには、公募要領・申請書を確認した上で申請書として必要書類一式を事務局に提出する必要があります。書類内容や提出方法は補助金によって異なるため、事前に確認しておきましょう。
その後、採択事業者が決定されると結果が事務局から通知されます。 採択後は補助金の交付申請し、その内容が認められれば交付決定です。交付決定された内容で事業をスタート。もし事業内容を変更する場合は、事前に所定の手続きが必要なので注意しましょう。補助金の対象となる経費の領収書や証拠書類はすべて保管しておきます。
実施した事業の内容や経費を報告します。正しく実施されたことが確認されれば、補助金額が確定。補助金を受け取ることができます。
IT補助金は不採用になる可能性もあります。審査内容を知らなくても、手続きさえすればいいという甘いものではありません。審査内容、不採択になる事柄を知れば、採択率を上げられます。IT導入補助金の審査内容や、不採択になる理由などをまとめました。
IT導入補助金はITツールを導入する際の資金をサポートするのが目的です。ITツールが不要なのにIT導入補助金を申請しても審査は通りません。ITツールが必要かどうかは、まず経営課題の理解が必要です。同時に、改善するにはどうすればいいか具体的な問題意識を持つことが求められます。
状況と課題の分析と将来計画について改善するために、ITツールを採用した場合どんな効果が期待できるのか?マッチしているのかなどを審査されるのです。
ITツールを導入した結果、生産性の向上が見込めるかどうかが審査のポイントです。ただ、審査ですから曖昧な答えでは認めてもらえません。具体的な数値が求められるのです。
IT導入補助金2023公募要領では、「労働生産性の伸び率の向上について、1年後の伸び率が3%以上及び3年後の伸び率が9%以上の実現可能かつ合理的な生産性向上を目標とした計画を作成すること。」と記載されています。
IT補助金の審査をクリアするための数値を達成できているかどうか、数値は妥当か、具体性や実現性などをチェックされるのです。
IT導入補助金には加点項目が設けられています。たとえば、国が推進するクラウド導入への取り組み、生産性の向上や働き方改革、国が推進する関連事業への取り組みなどが認められたら加点されるのです。また、加点項目は社会の変化により変わるためその都度確認しましょう。
無条件にどんな事業でも対象にはなりません。ポイントは発行済株式の総数や出資価格の総額などの条件に当てはまる中小企業や小規模事業者などです。たとえば、総額2分の1以上を同じ大企業が所有している中小企業や小規模事業者、総額3分の2以上を大企業が所有している中小企業や小規模事業者なども当てはまるのです。
また、大企業の役員や職員を兼ねている方がいたとします。その方が役員総数の2分の1以上を占めている中小企業や小規模事業者も対象外です。他にも、すでに申告した直近過去3年分の各年や各事業年度の課税所得の年平均15億円以上の中小企業や小規模事業者も対象外になります。
ただし、中小企業投資育成株式会社法に規定された中小企業投資育成株式会社や、投資事業有限責任組合契約に関する法律に規定された、投資事業有限責任組合は大企業ではないとされています。
IT導入補助金 2022でIT導入支援事業者に登録されている事業者や、経済中小企業庁から補助金の指定停止措置を受けたような事業者、風俗営業や性風俗関連の特殊営業などIT補助金の対象外です。
申請理由が生産性向上につながらないと判断されると採択されません。よくあるのは「導入ツールでは生産性向上ができない」「事業計画に根拠がない」ケースです。
IT導入補助金はITツールを導入することで生産性向上ができるかどうか厳しくチェックされます。申請書に「導入しないと生産性向上の改善は厳しい」とはっきり記載したほうがいいでしょう。
ただ分析は必要です。補助を受けたら生産性や売上の向上は見込めるとしてどの程度になるか数字で伝えてください。向上すると社会的にどんなメリットがあるのかも採択を左右します。
事業計画書は数字を重視して作成するのがポイントです。ただし、数字には根拠が求められます。事業計画と売上予測が申請金額と市場の状況とかけ離れていたら非現実的と判断されて不採択になりやすいのです。そのため、わからないからと「なんとなく」の数字で申請しても時間をムダにする結果になりかねません。客観的にどう見られるか、本当に必要としているのかを考えたうえで申請書を作成しましょう。
申請内容に不備があるのも不採択になることが多い理由の1つです。申請情報の入力ミス、書類の不足などが挙げられます。必要な書類を用意しないわけですから、採択される内容でも不採択になるのは当然です。添付書類も多いため申請時には慎重な確認が求められます。
たとえば、住所1つでもなければ不採択です。書類と役員情報の不適合、証明証は3ヶ月以内の発行ではないなどがミスと判断できます。ちょっとしたミスですが、不採択になっても反論できないミスです。
過去、すでに申請したITツールがあったとします。新しく申請したツールを見ると、機能が重複しているケースがあるなら注意が必要です。重複と判断されると不採択になる可能性が高まります。
補助金を出す方としては、ITツールだからと無条件に補助金を出すわけにはいきません。新しいツールを導入するなら、過去導入したツールと機能が重複していないか慎重なチェックが必要です。過去、補助金を使ったときの履歴もチェックしましょう。
採択率を上げたいなら補助金を出す側は何を求めているかしっかり考えることが大切です。たとえば、IT導入補助は、インボイス制度を促進する補助金という側面があります。インボイスに対応するためITツールを導入したいという理由なら採択される可能性が高まるのです。
また、申請書類で嘘をつくと印象は悪くなります。現状、課題、解決のための計画を誠実に記載してください。過去の実績を過大に表現するだけでもマイナス印象になります。未来予測もなんの根拠もなく「現状の売上より1,000倍になります」と伝えても信用してもらうことは難しいでしょう。
少しでも印象をよくしたいなら、設定された加点項目を意識しましょう。条件を事前確認して満たすことで採択されやすくなります。また、IT補助金は無制限ではありません。予算が決まっているものです。多くの企業がIT補助金を申請しており、期限後半になると採択率は下がる可能性があるのです。そのため、応募は早めにしたほうがいいでしょう。
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